KZの「Castor PRO(カスター・プロ)」のImproved Bassバージョン(低音改良版)は、低価格帯ながら「圧倒的な低域の深み」と「カスタマイズ性」を両立させた、いわゆる“低音ジャンキー”向けの1台です。
前モデルのCastor(通称:黒Castor)をベースにしつつ、解像度や音の分離感がさらにブラッシュアップされています。
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1. 基本スペックと構造
- ドライバー構成: 10mm + 10mm の2ダイナミックドライバー (2DD)。
- 1つが20〜200Hzの低域を担当し、もう1つが中高域をカバーするスタック構造です。
- インピーダンス: 16〜22Ω(低音版は標準版より鳴らしやすい設計)。
- 筐体: 光沢のあるブラック/グレーのシェル。
- 価格目安: 日本国内では約3,000円〜4,000円前後。
2. 音の傾向:脳を揺さぶる「重低音」
この「Improved Bassバージョン」の最大の特徴は、ハーマンターゲットカーブ(一般的によいとされる音の指標)をベースにしつつ、さらに低域を10dB以上ブーストしている点です。
- 低域: サブベース(地響きのような超低音)の沈み込みが深く、バスドラムのキックやベースラインが非常に肉厚です。
- 中高域: 2DD構成のおかげで、これほど低音が出ていてもボーカルが埋もれにくいのが強みです。KZらしい派手で明瞭な高音も健在で、爽快な「ドンシャリ」を楽しめます。
- 解像度: 前作(無印Castor)よりも音の粒立ちが改善されており、単にうるさいだけの低音イヤホンではありません。
3. チューニングスイッチの活用法
背面にある4つの小さなスイッチで、音質を自分好みに微調整できます。
| スイッチ番号 | 役割 | 効果 |
| 1 & 2 | 低域調整 | 上げる(ON)ほど、重低音の厚みが増します。 |
| 3 & 4 | 中高域調整 | 上げる(ON)ほど、ボーカルの明瞭度や高域の刺さり感が強まります。 |
おすすめ設定:「UUDU(1:ON, 2:ON, 3:OFF, 4:ON)」
コミュニティで評価が高い設定です。低音の迫力を最大にしつつ、4番を上げることで中高域の明瞭さを確保し、最もバランスの良い「楽しい音」になると言われています。
4. 無印(旧モデル)との違い
「Pro」になったことで、以下の点が進化しています。
- ディテールの向上: 音の分離が良くなり、複雑な楽曲でも音が団子になりにくくなりました。
- 外観の質感: より高級感のある仕上げになり、ケーブルも黒系の落ち着いたデザインに変更されています。
こんな人におすすめ
- EDM、ヒップホップ、ロックをメインで聴く。
- 映画鑑賞やゲーミングで迫力ある爆発音を楽しみたい。
- 低価格でも、安っぽいスカスカな音は嫌だ。
逆に、フラットで正確な音を求めるなら、同時発売の「Harman Target Version(シルバー)」の方が向いています。
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