Kbear KB02~異形の骨伝導~

5.0

低価格ながら「骨伝導」という飛び道具を搭載して話題を呼んでいる、KBEAR KB02

「この価格で本当に骨伝導の効果があるの?」と疑いたくなる気持ち、よく分かります。でも、こいつは単なるギミックに終わらない、かなり「攻めた」面白いイヤホンです。

オーディオファン目線で、その魅力をサクッと深掘りして解説しますね。


🛠️ スペックの注目ポイント

まず驚くのが、アンダー1万円(実売6,000円〜8,000円前後)という価格帯でありながら、贅沢なハイブリッド構成を採用している点です。

  • ベリリウムメッキDD(10mm): 高域のキレと解像度を担保。

  • 骨伝導(BC)ユニット(10mm): 低域の「質感」と「身体に響く感覚」をブースト。

  • 3Dプリント樹脂シェル: 装着感は軽く、フェイスプレートは「流砂」のような美しいデザイン。

豆知識:

ここでの骨伝導は、スポーツ用イヤホンのように「耳を塞がず聴く」ためのものではなく、「低音の振動を直接肌に伝え、音に厚みと臨場感を出す」ためのスパイスとして機能しています。


🎧 音質:ただのドンシャリではない「震える」体験

KB02の音を一言で表すなら、「立体的で熱量のあるV字サウンド」です。

1. 脳を揺らす低域(Bone Conductionの威力)

普通のイヤホンが「鼓膜で聴く低音」だとしたら、KB02は「肌で感じる低音」です。骨伝導ユニットがドラムのキックやベースの沈み込みに合わせて微細に振動するため、ライブハウスの最前列でスピーカーの前に立っているような感覚が味わえます。

2. 意外と繊細な中高域

ベリリウムメッキ振動板のおかげで、高域は非常にクリアで明瞭。骨伝導が低音を担当している分、中高域が埋もれにくく、ボーカルも適度な距離感で艶やかに鳴ってくれます。

3. 音場(ステージ)の広さ

骨伝導による付加的な響きがあるためか、同価格帯のシングルDD(ダイナミックドライバー)機よりも音場が広く、ホログラフィックな(立体的な)印象を受けます。


✅ メリット・デメリット

メリットデメリット
唯一無二の振動体験: 低音好きにはたまらない。好みが分かれる: 振動が苦手な人には違和感かも。
美しいビルド: 1万円以下とは思えない高級感。リケーブル推奨: 付属ケーブルは少し細め。
装着感: 人間工学に基づいた形状で疲れにくい。音漏れ: 骨伝導の振動構造上、少し漏れやすい。

🎯 どんな人におすすめ?

  • 「普通のドンシャリには飽きた」という変態(褒め言葉)気味なあなた。

  • EDM、ヒップホップ、ロックを、音だけでなく「体」で楽しみたい人。

  • 綺麗なフェイスプレートに惹かれて、所有欲を満たしたい人。

逆に、フラットで分析的なモニターサウンドを求めているなら、他の選択肢(KBEARならBelieveやLarkなど)の方が幸せになれるかもしれません。


KB02は、いわば「手軽に買えるアトラクション」のようなイヤホンです。

発売当時は付けたままこたつに入ると変な音がするとか、筐体を叩くと妙な音が聞こえると噂になったものです。

もし興味があるなら、まずは手持ちのイヤーピースをしっかり密閉できるもの(ここ、骨伝導を活かすのに超重要です!)に変えて試してみてください。

リケーブルについて

KBEAR KB02は「ベリリウムメッキDD」と「骨伝導ユニット」を搭載した非常にユニークなモデル。リケーブルによって、その「震える低域」の質感を締めたり、逆に「高域のキレ」をさらに伸ばしたりと、変化を楽しめるポテンシャルの高いイヤホンです。

コネクタは標準的な 0.78mm 2pin です。 おすすめのケーブルを、狙いたい音の変化別に3つ厳選しました。


1. 【高域の明瞭度UP】KBEAR Limpid(4芯 純銀ケーブル)

KB02のベリリウムメッキDDが持つ「キラキラ感」を最大限に引き出したいなら、純銀線のLimpidが鉄板です。

  • 音の変化: 低域の膨らみを少し抑え、中高域の輪郭がクッキリします。

  • 相性: 骨伝導の振動が少し「ボワつく」と感じる場合に最適。音がハキハキと鳴り、解像度が一段上がったような感覚になります。

  • ポイント: 取り回しが非常に良く、見た目も美しいシルバーでKB02のシェルによく映えます。

2. 【全体の解像度・パワー補完】NICEHCK RedTubes(高純度OFC)

「低域の迫力は殺さず、全体の質感を底上げしたい」という欲張りなあなたには、NICEHCKの定番エントリーケーブルがおすすめ。

  • 音の変化: 付属の細いケーブルに比べ、音の厚みが増し、定位感(どこで音が鳴っているか)が安定します。

  • 相性: KB02はインピーダンスが少し高め(40Ω)なので、導体の太いリケーブルに変えるだけで「音がしっかり鳴り切っている」実感が得られます。

  • ポイント: コスパが非常に高く、Amazonのセール時などは2,000円台で買えることも。

3. 【究極の立体感】KBEAR Chord(銀メッキ銅+グラフェン)

少し予算を上げて、KB02を「化けさせたい」なら、グラフェン配合のChordが面白い選択肢です。

  • 音の変化: 空間がグッと広がり、音の分離が良くなります。

  • 相性: 骨伝導ユニットによる「独特な音場の広がり」をさらに強調してくれます。低域の沈み込みが深くなりつつ、高域の刺さりも抑えてくれる、非常にバランスの良いペアリングです。


💡 ワンポイント・アドバイス

KB02をリケーブルするなら、可能であれば 「4.4mm バランス接続」 に挑戦してみてください。

KB02に搭載されている骨伝導ユニットは、パワーをかけるほどその「震える質感」が明瞭になります。バランス接続で出力を上げることで、普通の3.5mmプラグでは埋もれがちだった細かな振動のニュアンスが引き出され、このイヤホン本来の「化け物スペック」を体験できるようになりますよ。

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